この記事では
・信用情報機関とは?
・住宅ローンの借入額はどう決めるか
・住宅ローンの金利の種類はどれにするか
これらについて書いていきます。
住宅ローンに関する説明は長くて、わかりにくいことが多いので、簡単に説明したいと思います
もっと詳しく深掘りして説明を見たいという方はスルーしてください (^^;
目次
【住宅ローンの審査を申し込む前に確認しておきたいこと】
まずは住宅ローンを契約する人に金融事故がないかを確認しましょう
金融事故とは・・・
・過去に支払いを延滞したことがある
・クレジットカードの申し込みを短期間で複数社に行ったことがある
・任意整理や自己破産をした など
思い当たる節がある人は信用情報を取り寄せておくことをお勧めします!
情報開示請求を行うのは以下の3機関
取り扱っている情報(加盟会社) | |
CIC | 主にクレジットカード会社 消費者金融など |
JICC | 消費者金融、銀行など |
KSC | 銀行 (メガバンク、地方銀行、ネット銀行、信用金庫、信用組合など) |
情報開示請求の手段、費用
請求方法 | 費用 | |
CIC | ・オンライン (PC・スマートフォン) ・郵送 ・窓口 | 1,000円 1,000円 500円 |
JICC | ・オンライン (スマートフォン) ・郵送 ・窓口 | 1,000円 1,000円 500円 |
KSC | ・郵送 | 1,000円 |
情報の登録期間
項目 | 内容 | CIC | JICC | KSC |
申込 | 申込に関する個人情報など | 6か月 | 6か月 | 6か月 |
契約 | 契約に関する事項など | 5年 | 5年 | 5年 |
返済・延滞 | 入金日・完済日、延滞の有無など | 5年 | 5年 | 5年 |
自己破産 | 自己破産の事実など | 5年 | 5年 | 10年 |
個人再生 | 個人再生の事実など | - | 5年 | 10年 |
任意整理 | 任意整理の事実など | - | 5年 | - |
情報消去待ちの間に
・デポジット(保証金)型のクレジットカードを持ちクレヒスを残す(延滞厳禁)
・定期積金など継続的に貯金を行う(〝継続的に同じ額を”が重要です)
・同一会社で勤続年数を重ねる
これらを意識して行うことで金融機関での印象が良くなく場合があります
しかし、情報が載っていても住宅ローンに通る場合もあります
・すでに完済して数年経過している
・滞納に正当な理由がある
これらの場合、一度金融機関の担当者へ相談してみるのもいいと思います
【住宅ローンのベストな借入額】
ネットで検索すれば「年収〇〇〇万円の人は○○○○万円借入可能」
住宅会社の悪徳営業マンは「○○○○万円ぐらい借入可能ですよ」
その情報、すっごい怖いですよ、全然返済可能額と一致しません
住宅ローンを契約するうえで重要なことは
家計の現状把握と返済可能額です
現状を把握することで、借入可能額ではなく、返済可能額が見えてきます。
家を購入後、増える支出について
家を購入すると、賃貸では必要のなかった費用が発生していきます
その一部がこちらです!
固定資産税
地域や土地の広さ、建物の大きさでも金額が違ってきますが、一戸建ての場合、年間平均10万円~15万円ほどといわれています
都市計画税
一戸建ての場合、年間平均3万円~5万円ほどといわれています
市街化区域でのみ徴収される税金です
保険費用
火災保険や、地震保険です
一戸建ての場合、10年間で8万円~15万円が平均と言われています
修繕費、メンテナンス費用
住宅は時間とともに劣化していきます
10年後、20年後の修繕、メンテナンスのため月1万円程度は積立していきたいところですね!
増える支出を考慮した無理のない返済額の計算
家を建てると減る支出もありますが、増える支出を優先的に考慮した方が、無理のない返済額を決めやすいです
手取り収入-(生活費+教育費+貯蓄+修繕積立+他α)
この計算で考えると無理のない返済可能額が出るかと思うので、参考にしてください(^^)
共働きの場合、どちらかの収入のみになった場合でも返済が可能な額であれば、さらに安心ですね
【住宅ローンの金利の種類について】
住宅ローンの金利には、
・固定金利
・変動金利
これらの種類があります
その違いについてまとめました
どれが自分たちに向いているか、下記を参考にしてくださいね!
固定金利 全期間固定金利型
借入時の金利が全返済期間を通じて変わらない |
≪メリット≫ 借入後に金利が上昇しても返済額が変わらない 返済期間全体の返済計画が確定できる |
≪デメリット≫ 借入後に金利が低下しても返済額は変わらない 変動金利よりも金利が高い傾向にある |
・今後金利が上昇すると思う人
・教育費など、継続的な支出があり、返済計画を確定したい人
変動金利 固定金利期間選択型
〝借入時から〇年間は〇%固定金利” その期間が過ぎると変動金利に変わる |
≪メリット≫ 固定金利期間中は返済額が変わらず、 固定期間終了後、金利が低下していると返済額が減る |
≪デメリット≫ 固定期間終了後、金利が上昇していると返済額が増える 変動金利へ変わった後は、返済額が確定しないため、返済計画が立てにくい |
・固定金利期間中に返済できる目途があり、計画的に短期完済したい人
・固定金利期間中に教育費などの支出があり、数年間の返済額を確定しておきたい人
変動金利 変動金利
金融情勢の変化に伴い、定期的に金利が変動する |
≪メリット≫ 借入後に金利が低下すると、返済額が減る 固定金利よりも金利が低い傾向にある |
≪デメリット≫ 借入後に金利が上昇すると、返済額が増える 返済額が確定しないため、返済計画が立てにくい |
・低い金利で借入を行いたい人
・金利が上昇して返済額が増えても経済的に余裕がある人
【まとめ】
今回は住宅ローンの審査に申し込む前に確認してもらいたいことについて書いてみました
事前審査(仮審査)の結果待ちの間は、本当にドキドキするんですよね、
そのドキドキ感を少しでも和らげるための安心材料はあればあるだけいいと思います
なので、
・金融事故の有無について信用情報を取り寄せよう
・無理せず返せる借入額を知ろう
・金利の種類について考えよう
これらを参考にすれば、
住宅購入の予算が決まるので、住宅会社の選定時にも役に立ちます
金融機関への住宅ローン審査もスムーズに申し込みができます
あとは・・・
信用情報に傷があっても、一度金融機関やHMに相談してみよう!
借入可能額ではなく、無理のない返済可能額を借りましょう!