住宅ローンの契約時、団信についてけっこう悩みました
そもそも加入すべきなのか?
特約はどこまで検討すべきか?
生命保険でまかなえるのではないか?
たくさん考えた結果、私は特約付きの団信へ加入しました。
検討するため、調べたことをまとめていきます!
長くなるので、目次から知りたい所にジャンプしちゃってくださいね!
団信については金融機関により異なる部分が多々あります
この記事では一般的な基礎知識について書いています
上乗せ金利や保障内容の詳細などは金融機関へお問い合わせください
目次
団体信用生命保険(団信)とは
住宅ローンの契約時にしか加入できない保険で、返済期間中、債務者にもしものことが起きたとき、住宅ローンの残高が完済される保険のことです
住宅ローン契約時に団信の加入を必須としている金融機関がほとんどですが、フラット35では、任意加入とされています
一般的な生命保険と団信違い
保険料の支払い方法・保険料控除
生命保険 | 支払いには現金が動きます 保険料控除を受けることができます |
団信 | 保険料は住宅ローンの金利へ上乗せされるため、目に見えて現金が動くという感覚はありません 保険料控除を受けることはできません |
性別・年齢による保険料の違い
生命保険 | 性別・保険加入時の年齢などにより、保険料が異なります |
団信 | 性別・保険加入時の年齢などによる、保険料の違いはありません 借入金額や補償内容によって保険料が異なります |
保障期間
生命保険 | 保険契約者があらかじめ選択した保険期間が保障期間となります 終身保険は一生涯、定期保険などは定めた期間で保障が終了します |
団信 | 住宅ローンの返済期間と連動しているので、住宅ローンの実行から完済までの期間が保障期間となることがほとんどです 返済期間中であっても、一定の年齢で保障が終了する団信もあるので、注意してください |
保険金の支払い先
生命保険 | 保険金の支払いは、保険金受取人へ行われます |
団信 | 住宅ローンを契約した金融機関へ直接、住宅ローン残高と同等の保険金を支払われます |
保険金支払いに対する税金
生命保険 | 保険契約者死亡の場合、保険金の受取人の続柄や関係によって、 保険金受取人に対して、相続税・所得税・贈与税、いずれかの税負担が生じます |
団信 | 原則として残された遺族に対する税負担は生じません |
団信 税負担の例外
連帯債務で住宅ローンを借入されている方や、夫婦連生団信へ加入している方で、支払事由が生じ、住宅ローン残高が0となった場合、団信の支払事由に該当しない人の住宅ローン残高が一時所得の対象となり、所得税と住民税が課税されることになります
一時所得の対象となる場合
例)夫が死亡し、団信の支払事由が生じたため、住宅ローン残高が保険金で清算された。
夫の住宅ローン残高 1,600万円が0円になった部分・・・非課税
妻の住宅ローン残高 1,400万円が0円になった部分・・・一時所得の対象
※妻は一時所得の対象となるため、確定申告が必要になります。
一時所得の計算式
(収入-経費-50万円)× 1/2 = 一時所得額
例の金額をあてはまた場合
(1,400万円-0円-50万円)× 1/2 = 675万円
上記の一時所得にどれくらいの税額がかかるかは、給与所得などほかの所得と合算して課税されるため、人によって異なります
所得の多い人ほど、一時所得に対しての税金も多くなります
税金支払い方法
所得税 | 当年分 一時払い |
住民税 | 普通徴収・・・来年6月~翌1月までの4回払い 特別徴収・・・来年6月~翌5月までの12回払いとなります |
団信の主な種類について
特約なし
契約者が死亡もしくは高度障害状態になったときに、保険金が支払われます
連帯債務の場合、主債務者が団信へ加入しており、支払事由が発生した場合、連帯債務者の住宅ローン残高が0になる場合と、負担割合部分が残る場合があります
金融機関により異なるため、特に注意して確認するようにしてください
夫婦連生団信
連帯債務型で住宅ローンの契約を行った場合に加入できる団信です
契約者のどちらかが支払事由へ該当した場合、保険金が支払われます
支払事由へ該当しない方は一時所得の対象となります
その他の特約
がん診断特約
上皮内ガンを除くガンと診断された場合
※加入から90日間の免責期間を設けていることがほとんどです
介護特約
所定の要介護状態となった場合
3大疾病特約
ガン、急性心筋梗塞、脳卒中が発症し、所定の状態になった場合
8大疾病特約
3大疾病に加えて、高血圧、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変、慢性膵炎が発症し、所定の状態になった場合
金融機関によって所定の条件が異なるため、加入時に条件・免責は特に注意して確認するようにしましょう
上記以外にも、11疾病・全疾病就業不能などたくさんの特約があります
上乗せ金利とのバランスを見ながら自分に合ったものを選択するといいですね!
団信加入の注意点
健康状態の告知が必要
加入時の健康状態や持病により団信へ加入できない可能性があります
住宅ローンの加入に、団信の加入が必須とされている場合は、住宅ローンの契約ができない場合もあります
健康には十分に注意して過ごすようにしましょう
保障内容は十分に確認しよう
金融機関により、団信の保障内容は異なります
所定の状態をクリアしていなければ保険金が支払われませんので、条件や免責などでわからない部分がある場合は、納得できるまで担当者に質問しましょう
団信の契約内容は変更できません
一般的な生命保険の場合は、加入中でも特約の変更などは可能ですが、団信は加入後に特約の変更などはできません
加入前に過不足がないか十分検討しましょう
まとめ
同じ〝保険″という言葉が使われていても、一般的な生命保険と団信は中身が大きく違います。
・税負担の違い
・保障内容、特約の違い
・保険金支払いの違い
担当者にいっぱい質問して、比較検討して加入してください。
住宅の購入費用は多額になることが多いため、遺族保障として、団信への加入をおすすめします。
団信加入後は、生命保険の見直しを行うことで、節約にもつながるため、積極的に見直しをしましょう。
ではまた!