断熱を知る!住み心地が大きく変わります

断熱を知るアイキャッチ 家づくり

こんにちは!

家づくり奮闘中のゆっくいです!

今回は断熱工法について書いていきます!

今からHMを探し始める方、どこのHMにしようか悩んでいる方に特に読んでほしいです!

HMや工務店を決めるとき、何を重視しますか?

・希望間取りの再現度
・標準仕様の内容
・営業さんとの相性
・アフターメンテナンスの充実度
・建築費用の価格

他にもたくさんありますよね!

そのたくさんの重要視する項目の中に、ぜひ追加してもらいたい項目があります!

それが、

断熱工法・断熱材の種類

です!

断熱工法や断熱材なんて、どこも似たり寄ったりじゃないの?

断熱材さえ入っていれば快適に過ごせるんじゃないの?

と思われる方もいらっしゃるかもしれません・・・

しかーし!工法は大きく分けて2つあり、工法や使用されている断熱材の種類によって、性能なども大きく変わってくるのです!

なので、HMを今から探し始める方、HMの比較検討を行っている方!

住み心地に大きく影響する、断熱工法や断熱材も検討項目に追加してください

目次

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断熱材選びで大事なこと

施工費は適正ですか?

ここはとても重要なポイントです

最高に快適な家にするために、一番高額のものを選んだ!性能もばっちり!

そうですね、性能を完璧にするために最高級のものを選択する

確かに快適な環境を手に入れることはできたと思いますが、

断熱性能に要する費用が高額になったことで、設備や間取り、オプションで諦めるポイントが出てきたら本末転倒ですね

「希望の設備や間取りを叶えつつ、断熱性能も満足できる」

このように、総合的に判断してもらうことをおすすめします

高い=性能がいいではない

断熱性能と価格が比例していると言っても間違いはないかと思いますが、価格だけで判断するのは待ってください!

  • 断熱材の種類
  • 施工技術
  • 家の形状と断熱材の相性

などによって性能は大きく変わってきます

断熱材の種類

断熱材によって、特徴がさまざまです

  • 断熱効果が高いが、防音効果が低いもの
  • 防音効果は高いが、断熱効果が少し低いもの

このように、すべてが揃ったベストオブ断熱材!みたいなものを探そうと思うと、なかなか骨が折れます・・・

まず、何を重要としているか、これが一番大事なんです

  • とにかく熱い寒いの無い、快適な家がいい
  • 防音効果の高い家がいい
  • カビが発生しにくい家がいい

家族みんなが心地よく過ごせる家はどんな家か、たくさん話して希望を絞っておくと、断熱材選びがグッと楽になると思います

施工技術

どれだけ性能がいいと言われている断熱材を採用したとしても、その断熱材の施工に不慣れなHMに依頼すると、欲しい断熱性能は得られないかもしれません

何件、何十件と同じ断熱材・同じ断熱工法を施工したとしても、どうしても、施工技術には差が出てしまうもの

だからといって、

施工技術の高い大工さんにあたりますように!

なんて、すべて運任せにしてるわけにもいきません

あなたが希望する断熱工法、断熱材を採用していて、過去の施工実績が多いHMを探す方が早いです

もしも、最近取り入れた工法・断熱材を採用している場合であっても、どれくらいの知識があり、研修・実験を重ねているか

これらを見ることも重要です

家の形状と断熱材との相性

複雑な形状をした家に、断熱性能はいいけれど、形状変化などの加工が難しい断熱材を使用できますか?

答えは、
使えるけれど隙間ができて公表されている断熱性能を確保できないかもしれない
です

家の形状が複雑な場合は、複数の断熱材を使い分けたり、最適な断熱材を見つけるなど、工夫が必要になってきます

そのため

この断熱材が一番性能いいから、断熱材は、これ一択ですよ!

なんて、家の形状・土地の形状など何もわからないのに勧めることはできません、ごめんなさい

建築士さんに、希望する性能を伝えたうえで、最適な断熱工法・断熱材を見つけてもらいたいです!

ざっくりでも特徴を知ること

これも伝えたかった!

建てた後に後悔しても、修繕できない断熱材

なので、どこで家を建てるかを決めるときに断熱材が決まる!と思ってください

ざっくりでも、聞いたことある~!ぐらいでも、知っておくだけで、後悔の芽を少しでも摘むことができます!

特にデメリットを知っておくことで、そのデメリットをどう補うのか、という視点を持つことができ、家の形状、間取りなどを検討する際にお役に立てると思います!

断熱工法の種類

工法には主に【外張断熱工法】【充填断熱工法 】の2つがあり、さらにその2つを両方施工する【付加断熱工法】というものもあります!

外張断熱工法(外断熱)

柱などの構造部材の外側にボード状の断熱材を張っていく工法

建物をすっぽり断熱材で包み込むイメージですね!

構造部材の外側に断熱材があることから『外断熱』とも言われています

外断熱工法イラスト

メリット

  • 建物全体を断熱材で包みこんでいるため、気密性が高く断熱効果が高い
  • 外気温と室温の温度差が小さいため、結露が発生しにくい
  • 柱などの構造部材自体を保護する働きがある

デメリット

  • 施工費用が高い(充填工法と比べ、約10%~20%程度高くなると言われています)
  • 外壁に厚みが出るため、敷地や間取りに多少の余裕が必要になる
  • 気密性が高いため、換気計画をしっかり立てなくてはいけない

充填断熱工法(内断熱)

柱などの構造部材の間にクッション状の断熱材や吹き付けで断熱材を充填する工法

柱と柱の間に断熱材を埋め込んでいく場合と、機械を使って吹き付けていく場合がある工法で、一般的に多く施工されている工法です

構造部材の間(内側)に断熱材があることから『内断熱』とも言われています

内断熱工法イラスト

メリット

  • 構造部材の間に断熱材を充填するため、外壁に厚みが出ない
  • 外張工法よりも施工費用が安い

デメリット

  • 外張工法と比べて、気密性が低い
  • 外気温と室温の温度差が出やすく、結露が発生しやすい

付加断熱工法(W断熱)

外張断熱工法と充填断熱工法の両方を行う工法

海外で多く採用されているようです

付加断熱工法イラスト

メリット

  • 断熱効果が外張工法よりも高い
  • コストパフォーマンスがいい(外張工法よりも施工費用が安く、断熱効果が高い)
    《断熱効果》
    充填断熱工法<外張断熱工法<付加断熱工法
    《施工費用》
    充填断熱工法<付加断熱工法<外張断熱工法

選ぶ断熱材の種類によって施工費用は大きく変わってきますので、外張断熱工法よりも費用が高くなることもあります

求める性能を発揮できる断熱材+無理のない施工費用

これらを総合的に見て検討されることをおススメします!

デメリット

  • 充填工法よりも施工費用が高い
  • 日本では施工件数が少ないため、施工技術に差が出ることがある

断熱材の種類・特徴

材料名主な工法価格断熱性能
発泡プラスチック系ビーズ法ポリスチレンフォーム外張・充填中 →
押出法ポリスチレンフォーム外張・充填中 →
ウレタンフォーム外張・充填高 ↗
高発泡ポリエチレンフォーム充填中 →
フェノールフォーム外張・充填高 ↗
繊維系(無機)グラスウール充填低 ↘
ロックウール充填低 ↘
繊維系(木質)セルロースファイバー充填高 ↗
インシュレーションボード外張
下地・養生
高 ↗

発泡プラスチック系断熱材

色んな種類のプラスチックを発泡させた素材で作られた断熱材です

種類によって、断熱性能・耐水性・耐熱性・耐薬品性などが違います

断熱性能の高さを求める場合はおすすめ

ビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS)

食材などを入れる発泡スチロールと同じ原料で作られている断熱材です

一般の発泡スチロールとは違い、難熱材を加えることで燃え広がりにくくしています

メリット
  • 形や厚みの種類が豊富で価格が
  • 耐水性、耐湿性に優れている
  • 軽量で加工が容易
デメリット
  • 熱に弱いため、火災により熱が加わると縮む

押出法ポリスチレンフォーム(XPS)

食材などを入れる発泡スチロールと同じ原料を連続発泡させて成形し、一定の大きさにした板状のものです

熱に弱い材料ではありますが、ビーズ法ポリスチレンフォームよりも熱を伝えにくいことが特徴です

メリット
  • 耐水性、耐湿性に優れている
  • 軽量で加工が容易
デメリット
  • ビーズ法ポリスチレンフォーム同様熱に弱い

ウレタンフォーム

連続発泡したボード状の『硬質ウレタンフォーム』 

現場でスプレーなどで吹き付けて発泡する『現場発泡式ウレタンフォーム』
これら2種類の施工法があります

現場発泡式の方が隙間なく施工できるため、よく使用されています

メリット
  • 断熱性能が高い
  • 気密性に優れている
  • 耐水性耐湿性に優れている
デメリット
  • 価格が高い
  • 熱に弱く、燃えると有毒ガスを発生が発生する

高発泡ポリエチレンフォーム

レジ袋などにも使用されている素材を発泡させて作られた断熱材です

床や天井など住宅の湿気に弱い部分に、よく使われています

メリット
  • 燃えた場合も有毒ガスを発生しない
  • 柔軟性が高いため、施工が安易
デメリット
  • 耐火性が弱く、火災により熱が加わると縮む
  • 防虫性に不安がある

フェノールフォーム

熱硬化性樹脂でできている素材です

不燃・純不燃材料の認定を得ているため、住宅用の断熱材として使用が増えてきました

メリット
  • 断熱材の中で最も断熱性能が高い
  • 防火性に優れている
  • 万が一燃えても有毒ガスがほとんど発生しない
デメリット
  • 価格が高い
  • 防虫性に不安がある

繊維系断熱材(無機・木質)

繊維の間に空気を含むことで熱を伝わりにくくしています

繊維が細く密度が高いほど、断熱性能が高くなります

無機系は、
ガラスを繊維状にしたものを凝縮させたもので、空気層をつくりクッションのような役割で断熱をしてくれます

木質系は、
無添加で素材本来の特性を生かしたもので、他の商品に比べると価格が高いものが多いです

グラスウール(無機系)

リサイクルガラスを主原料に高温で溶解し綿状に繊維化した断熱材です

グラスウールは低価格で断熱性能も高く、法定不燃材として認定されているため、日本で最も多く一般使われています

湿気に弱いため、袋詰めで施工することも多いです

メリット
  • 価格が安い
  • 防火性、防虫性、吸音性に優れている
デメリット
  • 耐水性、耐湿性に不安がある
  • 他と比べると断熱性能が少し低い
  • 隙間なく施工することが難しい

ロックウール(無機系)

繊維の間に空気を含むことで、熱が伝わりにくい性質をもった断熱材で、鉱物から作られていることが特徴です

ボード状・フェルト状・ブランケット状・ベルト状・パイプ状・などさまざまな形状の製品が販売されています

メリット
  • 価格が安い
  • 防音効果が特に優れている
  • 防虫性、耐火性に優れている
デメリット
  • 素材自体が重く、脱落する場合がある
  • 耐湿性に不安がある

セルロースファイバー(木質系)

天然の木質繊維を綿状にしてつくられた断熱材

人と地球環境にやさしい、高性能な断熱材と言われています

メリット
  • 吸放湿性があり、適度な湿度を保ってくれる
  • 防音性、耐火性、防虫性に優れている
  • 気密性に優れている
デメリット
  • 価格が高い

インシュレーションボード(木質系)

コルクボードのような見た目をしている断熱材

費用対効果を考え、メインの断熱材として使用されることが少なく、下地や養生材として使用されることが多いです

自然素材をつかっているため、人や環境に優しい材料です

メリット
  • 軽量で加工や施工もしやすい
  • 防音性、吸音性、耐久性に優れている
  • 防湿性に優れているため、結露が発生しにくい
デメリット
  • 価格が高い
  • 防虫性に不安がある
  • 不燃性ではない

まとめ

断熱工法は主に2つ!
外張工法充填工法があります

断熱材ごとに価格も性能も様々です

メリットはもちろん大切ですが、私はデメリットをどのような対策を講じて補うのか、こちらをHMの営業さんにはよく問いかけていました

いじわるな質問に感じる方もいるかもしれませんが、少し変な聞き方をすることで、本当の意味で断熱への取り組み方が見えてくると思っています

どのような性能をどのレベルで求めているのかを家族で話し合っておくことで、最適な断熱工法、断熱材が必ず見つかります!

HM選びの重要項目に断熱工法、断熱材も入れて比較検討をして、みなさんが納得できる家づくりができると幸いです(^^)/

ではまた!

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